こんにちは、マサ( @Masayuki_Hirai )です。
今回は、日本語の美しさを味わえる一冊をご紹介しますね。
それは、山下景子さんが書かれた『美人の日本語』です。
『美人の日本語』成り立ち
山下景子さんが作詞の勉強をされていた頃に書き留めた言葉たち。
それらをメールマガジンとして定期的に発行するようになり、さらに本としてまとめられたのがこの『美人の日本語』。
365日それぞれの日に言葉が割り当てられており、その言葉の由来やエッセイが添えられています。
それでは、僕が特に気に入っている言の葉をご紹介しますね。
『美人の日本語』言の葉
撫子(なでしこ)9月8日
撫子の、語源は撫で撫でして、いつくしみ、かわいがる子。それほどかわいい花ということです。
確かに淡いピンクの色合い、細い茎、花びらの切れ込みがそよぐ様子など、何ともいえないかわいらしさが漂っています。
出典 : 山下景子『美人の日本語』
僕はもともと撫子の花が大好きだったんですが、この由来を知ってさらに好きになりました。
奥ゆかしい可愛らしさがあって、見ているとなんだか心が和みますよね ♪
破天荒(はてんこう)10月8日
中国には科挙という、難しい官吏登用試験がありました。
唐の時代、荊州というところでは、長年、合格者が出ませんでした。それで人々は、この地は天荒、つまり荒れた未開の土地だといって嘆いていたそうです。
やがて、やっと劉蛻(りゅうせい)という人が合格し「天荒を破った」といって、喜んだということです。
出典 : 山下景子『美人の日本語』
破天荒って、どちらかというと粗野なイメージがあったんですが、もともとの意味は低迷を打ち破ったヒーローだったんですね。
僕も破天荒な人間になりたいものです。^ ^
おめでとう 1月2日
「めでたし」の語源は「愛づ」の連用形「愛で」に「甚(いた)し」がついた「愛で甚し」です。
「愛づ」とは、心がひきつけられるという意味の言葉で、美しいもの、すばらしいもの、かわいいものに深い愛情を寄せる気持ちを表します。そして「甚し」は、その状態がはなはだしいことを意味します。
祝福の言葉として定着したおめでとうは、そんなとっても「愛したい」気持ちが込められた言葉なのですね。
出典 : 山下景子『美人の日本語』
僕らがふだん何気なく使っている言葉に、こんな深い意味が込められていたなんて全く知りませんでした。
これからは深い愛情をもって「おめでとう」と言っていきたいです。
『美人の日本語』まとめ
このような感じで、365(+α)の言葉が『美人の日本語』では紹介されています。
読むたびに発見があるとても素敵な本なので、秋の夜長にぜひ読んでみてくださいね ♪
最後まで目を通してくださり本当にありがとうございました。
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